山口勝平は1980年代から現在に至るまで、ずっと業界の前線で活躍するトップ声優です。
現在も変わらないハイトーンボイスで、声を聞けばすぐに山口勝平さんと解る人も多いのではないでしょうか?
これまでに少年、青年、動物、洋画吹き替えなど幅広い役を演じています。
アニメでは「らんま1/2」「犬夜叉」「名探偵コナン」「ワンピース」などで主役級のキャラが多いですね。
ここでは山口勝平の人物像と代表作を紹介していきます。
声優 山口勝平のプロフィール
(出典:有限会社悟空)
名前:山口 勝平(やまぐち かっぺい)
生年月日:1965年5月23日
年齢:55歳(2021年1月執筆現在)
出身地:福岡県
血液型:B型
身長:160cm
所属:有限会社悟空
声優 山口勝平の人物像
山口勝平は「芸名」
本名は「山口光雄(やまぐち みつお)」といいます。「山口勝平」は敬愛する師匠「肝付兼太」から授かった芸名がきっかけです。
福岡から出てきたばかりで福岡なまりがまだ抜けていなかったところに肝付さんから
「お前はいなかっぺだから、いなかっぺいだ。」と命名されたそう。
しかし、すでに「伊奈かっぺい」というタレントがいたため、名字は本名からとったとのこと。
声優になった経緯
小さい頃は父親の影響から「大工になりたかった」という山口さん。
ですが、東京へのあこがれから上京するための大義名分として役者という職業をえらびました。
1984年、19歳のときに上京。
当時は福岡なまりがあったので、発音を直すために専門学校東京アナウンス学院に進学。
専門学校で学ぶかたわら、ふと声優養成所の広告を発見。子供のころにテレビでよく見ていた「野沢雅子」や「肝付兼太」の写真を発見し専門学校を中退して養成所に入ることを決心しました。
肝付さんの作った「劇団21世紀FOX」に入団し、舞台俳優として活躍する一方で23歳で本格的に声優デビューを果たします。
山口さんはもともとそんなに役者になりたかったわけではないんですね。
熱血な人で一直線な性格なのかなと思ったら意外と行きあたりばったりの行動で驚きました。
でも役者になるために都会に出るなんてよく聞く話ですが、実際に実現できる人はほんの一握り。
山口勝平さんにはやはり努力する力と才能があったということなのでしょう。
2019年 第13回声優アワードにて富山敬賞を受賞
2019年の第13回声優アワードで富山敬賞を受賞しました。
各メディアで声優という職業を多く広めた男性声優が受賞する賞です。
1980年代からずっとメインキャラクターを中心に声優として活動してきた山口勝平さんなら受賞も当然といったところでしょうか。
山口勝平の家族構成
1990年、山口さんは過去に劇団21世紀FOXに所属していた方と結婚しています。
名前は「のりこさん」というそうです。
2015年には結婚25周年で銀婚式を迎え、ツイッターにも喜びを投稿しています。
昨日で結婚25周年、
— 山口勝平@『宇宙なんちゃらこてつくん』4/7放送開始❗️ (@ENma_Dororon) September 28, 2015
無事に銀婚式を迎えました。
島では犬夜叉メンバーからの一日早いサプライズケーキ♪
そして昨夜はスーパームーン☆
長くて早かった25年、気付けばともに白髪も生えてきたけれど、これからもずっとずっと一緒にいようね☆ pic.twitter.com/2dWXAKkMiC
そんなのりこさんとの間に2人の子どもを授かりました。
1人目は長男の「竜之介さん」、2021年現在 28歳。
2人目は長女で「茜さん」、2021年現在 25歳。
2人の名前ですが、当時のアニメからとったのではといわれていますが定かではありません。
声優デビューから早い段階ですでに結婚されていたんですね。
のりこさんとも30年以上連れ添っていてツイッターでもまだまだラブラブな様子が伝わってきます。
お子さんは2人もすでに成人されていて、長男の竜之介さんは声優だとか?
2016年にONE PIECEでデビューを果たしているようです。
(竜之介さんが演じたりゅうのすけと麦わら一味:one-piece.comより)
すでに親子共演してたんですね。
声優 山口勝平の代表作5選
個人的に印象が強い5作品を紹介します。
らんま1/2 早乙女乱馬
(出典:prcm.jp)
「らんま1/2」で早乙女乱馬役を演じました。
負けず嫌いで無神経、ナルシストで自信家という何ともいけ好かない乱馬ですが、人の見ていないところで努力したり、困っている人を放っておけないお人好しの面も持っています。
そんな乱馬を山口勝平さんが、役柄そのままに自由奔放に演じています。
山口勝平さん自身は「役者としての大きな分岐点になったのはこの作品」と言ってますね。
原作者の高橋留美子さんとは「らんま1/2」の打ち上げで初めて会って、「乱馬らしい乱馬くんをありがとう」と言ってくれたことが印象に残ってるそうです。
原作者の方から直接そんな言葉をかけてもらったら声優冥利につきますね。
犬夜叉
(出典:inuyasha.fandom.com)
乱馬に引き続き、高橋留美子さん原作の「犬夜叉」で犬夜叉役を演じました。
半人半妖で、口は悪く暴れん坊ですが根は優しく「乱馬」に少し似ている気がしますね。
山口勝平さんはオーディションは受けたものの前回乱馬を演じているので今回はないだろうと思ってたみたいです。
しかし結果は合格!!
後のインタビューで山口さんはこのように語っています。
留美子先生が、犬夜叉候補の一人として僕の名前を挙げてくださったみたいなんですが、制作サイドの考えもあって、自分の名前を言わずにセリフだけを読むという形でのオーディションになったんです。その結果、先生が犬夜叉の声だと選んでいただけたというのが、すごくうれしかったですね。 (声優グランプリ 【声優道】2012年のインタビューにて)
山口勝平さんは高橋留美子さんの作品に多く出ているイメージが強いのは乱馬と犬夜叉がファンに強く印象つけられているからかもしれません。
名探偵コナン 工藤新一
(出典:conanfan.xyz)
「名探偵コナン」で工藤新一を演じています。
天才高校生探偵の新一は冷静で鋭い洞察力を持った推理を行うキャラですが、黒の組織に子どもになる薬を飲まされてからはほぼコナンが推理をする展開でなかなか出番が回ってきません。。
山口勝平さんはそんな工藤新一役を「不思議な立ち位置にあるキャラクター」と評します。
「主人公でもあるけど、出番はすごく少ないですからね。劇場版が23作、テレビアニメも放送開始から25年に近づいているわけですが、自分自身の出番はどれぐらいあるだろうと考えてみたら、全部合わせても、たぶん2年分もないんじゃないかな、というぐらいのものなので、どっぷりと関わっているわけではないんです。でも立ち位置的には主役というところもあって、つかず離れず、というか。他の作品との距離間とは、また違う作品ですね」
(2019年4月 劇場版アニメ「名探偵コナン 紺青の拳」のインタビューにて)
確かに主役なのに出番が少ないのは少し残念ですよね。
本作で怪盗キッド役も演じている山口さん。
新一とキッド、似て非なる2人を演じる難しさもあるでしょう。
その大変さに負けずに、これからもずっと新一とキッドを演じてほしいです。
DEATH NOTE L(エル)
(出典:amazon.co.jp)
「DEATH NOTE」で主人公夜神月に対峙するL(エル)を演じました。
これまでに数多くの難事件をほぼ単独の捜査で解決してきた天才的人物とされるエル。
そのセリフ一つとっても冷静でスキがなく、独特の空気感をもったキャラですね。
山口さんもこれまで演じてきた明るく活発なキャラとは異なるキャラを演じたことで原作のファンからも賛否両論がありました。
ONE PIECE ウソップ
(出典:animetimes.com)
「ワンピース」の麦わらの一味、ウソップを演じています。
臆病物で嘘つきな性格ですが、たまに見せる男気や、仲間への鋭いツッコミなど親しみやすいキャラクターでファンからも愛されています。
山口さんの面白キャラとも被る部分がおおく、配役としてもぴったりなのではないでしょうか?
元々は「ルフィ」役でオーディションに臨んだ山口さんですが残念ながら落選、追加オファーされたウソップ役で出演が決定しました。
山口さんは長く続けているウソップの今後についてこう語ります。
この後10年続いたらどうなるんでしょうね(笑)。僕らもどんどん歳をとっていきますし、楽しみでもあり、怖くもあります。でも登場人物の中でもウソップはかなり自由度の高いキャラクターですし、声のトーンも上から下まで全部使いますし、ギャグからシリアスまで全部突っ込めるんです。どんな役でも僕が演じるからには、多かれ少なかれ僕に似てる部分が出てきてしまうものですが、ウソップは自由度が高いだけに僕自身にいちばん似ているのかもしれませんね。 (声優グランプリ 【声優道】2012年のインタビューにて)
2012年のインタビューですが、ほぼ10年経ってますね(笑)
ファンとしては今後何年続いても「ウソップは山口勝平さんで!」と思ってる人が多いのではないでしょうか?
コナンの工藤新一とともに1年でも長くやって欲しいですね。
まとめ
声優の山口勝平さんを紹介させていただきました。
福岡から上京して23歳で声優デビュー、早乙女乱馬役でブレイクしました。
その後も犬夜叉、工藤新一、ウソップなど主役級のキャラを演じ、トップ声優となります。
2019年にはこれまでの声優活動が評価され、第13回声優アワードにて富山敬賞を受賞しました。
すでに55歳を迎えられ、ベテランとなられた山口勝平さんが今一番演じてみたいのが「おじいちゃん」役だそうです。
声がまだまだ若いので、おじいちゃん役をするにはまだ早いような気もしますし、もしかして今の声のままおじいちゃん役をやるなんてこともアリかも?
逆にご自身がおじいちゃんになっても青年役をやっていたらそれはそれで面白いですね。
その姿が見られる日まで声優活動を続けてほしいです!