『テニスの王子様』白石蔵之介役をはじめ、『ハイキュー!!』の東峰旭役など、スポーツ作品に欠かせない声優と言っても過言ではない、細谷佳正さん。
もちろんスポーツ作品以外のさまざまなアニメにも出演し、その演技力を発揮して多くのファンを魅了し続けています。
今回はそんな人気声優・細谷佳正さんの基本プロフィールをはじめ、声優になったきっかけや休業したときのお話、ちょっと天然なエピソードなどをご紹介していきます!
基本プロフィール
出典:YOSHIMASA HOSOYA 細谷佳正公式サイト (yoshimasa-hosoya.com)
名前 細谷 佳正
よみ ほそや よしまさ
愛称 ほそやん
性別 男性
出身 広島県尾道市
生年月日 1982年2月10日
年齢 39歳(2021年3月現在)
血液型 B型
身長 176㎝
事務所 フリー
声優になるきっかけは“ワープ”?
細谷さんが声優を目指したきっかけですが、まず一つ目は高校生の文化祭で参加した劇です。
当時世界史の先生から「芝居をしないか?」と誘われ、文化祭の劇に参加したらとても楽しかったので、そこから演劇にのめり込んでいったと、『新R25』のインタビューで細谷さんは答えています。
その後すっかり演劇にはまった細谷さんは、ずっと舞台を続けたいという思いを持ったことから、「世界史の先生のように教員になり、学生劇団を立ち上げたら、演劇を一生続けることが出来る」と考えたそうですが、なんと受験した大学に全て落ちてしまったんだとか。
ちょうどその時に「大企業に就職が決まったのにそれを蹴り、東京で芝居をしている人がいる」という話を聞いて、「そういうのもアリなんだ!」と思い、そのまま上京したんだそうです。
思い切りがいいと言いますか、ものすごい決断力ですよね!
そして同じ頃に、たまたま『機動戦艦ナデシコ-The prince of darkness-』の山寺宏一さん演じる北辰というキャラクターがワープするシーンを観て、「自分もワープしたい!」と思い、声優を目指すようになったとのこと。
舞台ではこういうワープはできないし、多分ドライアイスとか照明で…程度だろうなと。でもアニメだったらド派手にワープできるだろうなと思って。
とインタビューで語っていました。
ワープがきっかけで声優になることを目指すとは、なかなか独特な感性をもっていますね!w
休業して感じたのは「自分軸で生きる大切さ」
数々のアニメで大活躍の細谷さんですが、2017年4月に喉の治療の為休業し、同年8月にラジオ番組『天才軍師』にて復帰しています。
休業も復帰もどちらも突然だったので、当時驚いたファンの方も多かったかと思います。
原因は「喉の調子がよくない」ということみたいです。
病名まではわかりませんでしたが、職業病といえるものかもしれません。
当時を振り返って細谷さんは、「人生で初めて後悔した」と『新R25』のインタビューで語っています。
そもそも小さい頃、友達と遊ぶのが楽しくて帰りが遅くなり父親に叱られたことがあって、その経験から「楽しんでいたらしっぺ返しを喰らう」という考えを、大人になっても持っていたんだとか。
そうした背景から、与えられる仕事を選ぶことは許されず、NOと言うことは悪いことだと思い込むと同時に、楽しいと感じると危険だから仕事を楽しいと感じなくなっていたそうです。
しかし休業したことをきっかけに、「他人の顔色をうかがって行動した結果、職業人として自分は今終わろうとしている。自分の人生なのに『他人軸』で生きてきたんだ」と考えるようになったとのこと。
その後は「楽しくなければ人生じゃない。楽しくなければ仕事じゃない」と思うようになり、自分がやりたいようにやろうと思うように変わったそうですよ。
出典:新R25 – シゴトも人生も、もっと楽しもう。
とても考えさせられるお話ですね。
細谷さんの真面目な一面や、仕事に真摯に取り組む姿勢が伝わってきます。
こうした自分の考えをしっかり持ち、仕事への真面目さもあるからこそ、今の人気声優の地位を確立しているのでしょうね。
天然エピソード
低音な声を活かして、男らしいキリッとした演技をすることもある細谷さんですが、ラジオやイベントなどで垣間見える「天然っぷり」はファンの間では有名ではないでしょうか。
天然エピソードは数多くあるのですが、そのなかの一部をご紹介してきたいと思います。
エピソード①:細谷さんの口癖は?「あの~」
共演者である島﨑信長さん、江口拓也さんと登壇した『されど罪人は竜と踊る』のイベントでの出来事です。
「細谷さんの口癖は?」という話題になり、「あの~僕は~」と島﨑さんが細谷さんの真似をして答えたところ、細谷さんが「あの~最近はあまり使わなくなって」と反論しました。
そのとき島﨑さんと江口さんは「言ってる言ってる!」とすかさずツッコミを入れました。
エピソード②:タクシーにて
声優・杉田智和さんと一緒にタクシーに乗車して帰宅していたときのことです。
道中「細谷くんって何にお金使っているの?」と杉田さんに話を振られたのですが、細谷さんは答えながら杉田さんの肩に寄りかかって寝てしまいます。
その後ETCを通過するときの音で飛び起きるも、すぐに再び眠りについてしまったんだとか。
タクシーを降りた後は「大丈夫です!」と言いながらも、眠気で足取りはフラフラだったそうです。
エピソード③:占い占い塩レバー
ある日木村良平さんと、焼き肉に行ったときのこと。
細谷さんから「占い占い塩レバーって何ですか?」と聞かれた木村さんが、困惑しながらもメニュー表を見たら、そこには縦書きで「トロトロ塩レバー」と書かれていたそうです。
細谷佳正「木村さん、占い占い塩レバーってなんですか?」俺「・・・え?」 http://t.co/enbynEPf
— 木村良平 (@Ryouhey_Drunk) February 20, 2013
なるほど…読めなくもないですよねw
エピソード④:サプライズ予定が…
ライブイベントで、客席までテニスラケットでサインボールを打つというサプライズ企画があった時のこと。
リハーサルで試しにボールを打ったところ、ボールのひとつが、現場を解体しないと取れないようなところに挟まったんだとか。
その後始まった本番のオープニングトークで、「今回は色々とトラブルがあって」という話題になったとき、細谷さんは「サインボールがね~」とサプライズだった企画を、いきなりお客さんにバラしてしまったことがあります。
エピソード⑤:色鉛筆でさらさらみたいな
『進撃の巨人』で共演した梶裕貴さん・下野紘とラジオに出演したときのこと。
ライナー・ブラウンを演じるときに意識したことについて語ったのですが、
「怒るときも余韻というか余白というか。例えるならマッキーでぶるって塗るんじゃなくて、色鉛筆でさらさらみたいな」
と細谷さんは表現しています。
その後下野さんが「怒っているけど片隅で冷静に考えているということ」と言い換えてくれました。
なかなかユニークな言い回しですね…w
下野さんのサポートのおかげで、細谷さんの言いたいことが伝わったリスナーさんも多かったかもしれませんね。
アニメキャラ代表作
出典:新テニスの王子様 RisingBeat(ライジングビート) (bushimo.jp)
『テニスの王子様』白石蔵之介
「んんーっ、絶頂(エクスタシー)!」という口癖が特徴的。
作中屈指のイケメンキャラです。
白石蔵之介役で細谷さんを知ったという方も多いのではないでしょうか。
声もセクシーでかっこよさがにじみ出ていて、まさしく「イケメンキャラ」の声ですね。
出典:アニメ『ハイキュー!!』公式サイト (haikyu.jp)
『ハイキュー!!』東峰旭
烏野高校3年生のエース。
見た目に反して中身はヘタレなところもある、ギャップがあるキャラです。
運動部の部長役を演じることが多い細谷さんですが、頼りになるときは頼れるエースらしいかっこいい声は、細谷さんだからこそでしたね。
出典:TVアニメ「進撃の巨人」The Final Season (shingeki.tv)
『進撃の巨人』ライナー・ブラウン
責任感が強く、面倒見の良い兄貴分的なキャラクター。
104期のメンバーからの信頼が厚い、リーダー的存在でした。
頼りになる兄貴分的なポジションなだけに、どっしりと落ち着きのある渋い声ですよね。
声だけでなく、演技も素晴らしいので物語に引き込まれますよね。
出典:刀語 – 西尾維新アニメプロジェクト (katanagatari.com)
『刀語』鑢七花
幼少期に島流しに遭い、その後無人島で家族と暮らしていたために、世間知らずなところがある青年。
また極度に面倒くさがりな性格でもあります。
物語が進むにつれて変化する主人公を見事に演じる、細谷さんの演技力の高さに圧倒されたファンも数多くいたのではないでしょうか。
まとめ
幅広いジャンルのさまざまなキャラクターを、魅力的に演じることが出来る細谷さん。
声優としての演技力の高さはもちろん、天然なところやインタビューで見える真面目さなどから、一個人としても目の離せない素敵な人ですよね。
今後のさらなる活躍がとても楽しみです。