碇ゲンドウは、主人公・碇シンジの実父で、特務機関NERVで一切の責任を委ねられた最高司令官。
実の息子にも任務のためなら無茶な要求もする碇ゲンドウ。
1995年のテレビアニメ放送時には、シンジに対してもたびたび冷酷な言葉を浴びせるゲンドウに、理解し難い感情を持ったものですが、自分がシンジよりゲンドウの年齢に近くなった今、受け取り方が変わってきているかもしれません。
そんな、冷徹非道なゲンドウの声を担当するのは、ナレーターでも有名な声優さんです!
碇ゲンドウを担当する声優さんは、立木 文彦さん!
基本プロフィールから見ていきましょう!
出典:Twitter
「立木文彦」基本プロフィール
立木文彦さんは、今度のお誕生日で還暦を迎えるダンディな声優さんです。(2020.12現在)
肩書きとしては、声優・ナレーター・俳優・ユージシャンと多彩な方です。
ニックネームの「ぶんちゃん」「ふーみん」は想像の範囲ですが、「マダオ…ってなんだ?」と思った方もいらっしゃるでしょう。
もちろんアニメ・漫画好きの方ならピンときてるとは思いますが、「銀魂」で声優を務めた「長谷川泰三」からきています。
漫画の中で長谷川泰三は「ま」るで「だ」めな「お」っさんを由来に「マダオ」が定着し、その後立木さんは「マ」ジで「ダ」ンディな「お」っさんを略して「マダオ」と呼ばれるようになったそうです。
立木 文彦は今一番聞いたことがある声?!「ナレーター」
もしかしたら立木さんの声を一番耳にするのは、テレビのナレーションかもしれません。
ほんの一部ですが、テレビのナレーターを担当してる番組を見てみましょう。
「世界の果てまでイッテQ!」や「嵐にしやがれ」などは、子どもから大人まで幅広い層が視聴する番組ですが、出演するアイドルや俳優などにも容赦なくツッコミを入れるどころか、ぶった斬っている印象です。今や番組にはなくてはならない、出演者の1人と言えるかもしれません。
また、1990年代後半から開催されていた「総合格闘技イベントPRIDE」での、ダンディな場を盛り上げるナレーションでも大変人気があり、いまだ格闘技ファンからの支持が厚いようです。
格闘技好きではなくても、耳に覚えがあるのではないでしょうか。
立木 文彦はアニメだけじゃない!「仮面ライダー」
仮面ライダーシリーズの音声やナレーションでもご活躍です!
仮面ライダーといえば、若手俳優の登竜門としても有名ですね。
しかし、実は人気の声優も数多く出演しているのが、仮面ライダーシリーズ。
その中でも、ベテランのダンディーな立木さんの声で、また深みが出ますね。
立木 文彦は声だけじゃなく俳優も
出典:cinra.net
ナレーター、アニメの声優、洋画の吹き替えや仮面ライダーの音声、テレビ、「ニコニコ動画」やCMでのナレーションなども担当されていますが、とうとう声だけではないお仕事も。
ニックネームにまでなった「マダオ」ですが、実写ドラマ版の「銀魂2」に「マダオ」役で俳優として出演し、話題になりました。
「はじめはナレーションの仕事かと思った」という立木さんに、「銀魂2」の福田雄一監督は俳優としてオファーしたそうです。
舞台挨拶でも仲の良いやりとりが微笑ましかったです。
立木 文彦の出演した主なアニメ作品
「エヴァンゲリオンシリーズ」の碇ゲンドウ役で注目を浴びた立木さんですが、最近では「銀魂」のマダオが代表作と言われるようになっているようです。
エヴァンゲリオンのテレビ版が放送されたのは、1995年。
声優としての主な出演作品を振り返ってみましょう。
戦闘メカザブングル/ゴッチ
初出演となる、1982年デビュー作となった作品です。
本人のお話では、1983年のテレビアニメ『聖戦士ダンバイン』が初出演と話されているようです。
銀魂/長谷川泰三(マダオ)
立木さんの代表作とも言える「マダオ」と呼ばれるちょっぴり残念な人物。
また、銀魂の中では、他にもさまざまな「マダオ」と略される言葉が登場するそうなので、ぜひ探してみてください!
ワンピース/赤犬(サカズキ)
連載当初は、海軍の大将でしたが、現在は海軍本部元帥としてトップにいる人物。
クレヨンしんちゃん/黒磯
クールな見た目とは違って、厳しいながら、愛に溢れるキャラクター。
名探偵コナン/ウォッカ
黒ずくめの組織の人間。ジンの部下で、忠誠心が強い。
これら以外にも、うる星やつら、めぞん一刻、ジャングル大帝(新)、ゲゲゲの鬼太郎、ポケットモンスター、忍たま乱太郎、 NARUTO-ナルト-、精霊の守り人、宇宙兄弟、妖怪ウォッチ、ぐらぶるっ!などなど、紹介しきれないほどの作品にご出演されています!
バラエティなどへの出演も増えている立木さん。これからは、誰かを演じるのではなく、ご自分の言葉でのお仕事も増えるかもしれませんね。