1997年に「週刊少年ジャンプ」で連載が始まった、尾田栄一郎が描く漫画『ONE PIECE』。
コミックスの歴代発行部数は4億6000万部を突破(第95巻発売時点)するなど、数々の記録を打ち立てている日本を代表する作品です。
その『ONE PIECE』のアニメの放送が始まったのが1990年10月20日。
主人公・ルフィが率いる「麦わらの一味」で、船医を努めるのが「トニー・トニー・チョッパー」。
その声優を担当するのが、大谷育江。
とにかく「かわいい」に尽きる大谷の声は、他にはどんな作品で聞けるのか?ご紹介していきましょう。
基本プロフィール
名前 | 大谷育江(おおたにいくえ) |
生年月日 | 1965年8月18日 |
出身地 | 東京都 |
血液型 | B型 |
身長 | 150 cm |
趣味・特技 | 英語の発音・ジャズボーカル・日舞(吾妻流)・モダンバレエ |
資格 | 小型二輪免許・普通免許 |
小さい頃は「歌手になりたい」と思っていたようですが、お金持ちの美人がなれるものだと思っていたらしく、表現するお仕事として「舞台女優」を夢見るようになったようです。
劇団に入りたいと思いながらも自分一人では決めきれず、高校卒業後は一度就職します。
悶々と過ごす中、「東京アナウンスアカデミー」の短期集中コースを見つけ、その後実践コースへと進んだそうです。
江崎プロダクション附属養成所に入所しても、声優ではなく舞台女優を目指していたとか。
そんな時、アニメ『がんばれ! キッカーズ』(原きよし役)のオーディションに合格し、実際仕事をするようになって、「声優でトップを目指そう」と気持ちを入れ直したそうです。
ちなみに、デビューは『めぞん一刻』のペットショップ店員。
『トトロ』にも参加されているそうですが、まだ無名の時代、役名は特になくクレジットだけみたいですね。
久しぶりに観て探してみたくなりますね!
受賞歴
2012年 第6回声優アワード キッズファミリー賞
休養中の代役
大谷は2006年1月から4ヶ月ほど休業しています。
体調不良が理由とされていますが、出産では?との噂も。
SNSも一切発信されていないので、プライベートをとても大事にされてるようですね。
どちらにせよ、元気に復帰されて嬉しい限りですね!
その間代役を務めた声優さんたちも、魅力的な方ばかりだったようですが、代役が立てられなかった役もありました。
それは、「ピカチュウ」。ストックでなんとか凌いだようです。
チョッパー声優の「ちっちゃい」エピソード
プロフィールにあるように、背が小さいだけでなく、細くて、可愛らしい顔だちの大谷は、若く見られることはしょっちゅうだそうです。
ちなみに、体重は40kg切ってるとのお話も!
声が大きいことは、褒め言葉だという大谷。
細い体であのハイテンションな声は、一体どこから出てくるんでしょうか…。
声優の山寺宏一は、実年齢よりだいぶ若く見える大谷について、「『超音戦士ボーグマン』で彼女を見て、まだ10代かと思った」と話しています。
実際は、22歳から23歳だったはずなので、4、5歳若く見えたのかもしれないですね。
『ONE PIECE FILM ゴールド』の初日舞台挨拶では、踏み台を用意されたことも。
大谷が挨拶しようとすると会場から笑いが起きて(笑)
隣にいたウソップ役・山口勝平からは「でかいな今日!」と言われていました。
前に背の高い方がいると、私が隠れるであろうと…
これは!スタッフの愛なんです!!!
とかばいつつ、
でも、変に目立って、どうなんですか?!
スタッフへクレームを出していました(笑)
代表作『ONE PIECE』トニー・トニー・チョッパー
声優大谷はチョッパーを演じる上で
チョッパーは基本的にお医者さん
みんなが怪我をしたときなどに『どれだけ親身になるか』。そこは意識しています
と話しています。
傷ついた人を分け隔てなく手当するところは、まさに「ナイチンゲール」のようですね。
ウソップ役・山口勝平のコーナーにゲストで参加した時にも、チョッパーの好きなところとして彼の信念に触れています。
きっと治してやるぞみたいな、病気に関しての何とかしてやるっていう折れない信念かな。
また、チョッパー役が決まる前に実は『ONE PIECE』に参加していたエピソードも。
子供時代のサンジ役で初めて参加して、その時に面白いと思って読み始めました。
こう見えて私、心が男みたいで、海賊とか男のロマンにむちゃくちゃ針が触れるんですよ。
また、チョッパーがマスコット扱いされることに関しては、“かわいい”にこだわりもあるようで。
尾田っちは“かわいい”を封印しようと思ったって話してましたよ。
かわいさは意識していなくて、何にも擦れていないピュアな感じで演じているの。
それが、見る人によってかわいいと感じるのかもしれないですね。
でも、どんなに強がっても、やっぱりかわいいのがチョッパーですよね!
「そんな事言われても嬉しくねーぞコノヤロー♡」(って聞こえてきそうです 笑)
※チョッパーはかなりの照れ屋で、褒められると隠しきれないデレデレの顔で、上記の台詞を言うのが定番です。
引用:山口勝平Presents!ウソップのこれは、ホントだ!
女性からの人気も高いチョッパー。男らしさ(?)を見せる場面も!
『劇場版 ONE PIECE STAMPEDE』でアン役を担当したさっしーこと指原莉乃は、チョッパー役の大谷に「言ってほしい台詞」をおねだり。
さっしー。今度の休み、遊んでやってもいいぞ!
さっしー、幸せ噛み締めてました(笑)
歌手の夢も叶えた 声優・大谷育江
小さい頃「歌手になりたい」と夢見ていた大谷。ちゃんと叶えております!
声優たちが歌を紡いでいく「声優ミレニアム・シリーズ」
その第5弾としてカヴァー・ソング集「タイプカプセル6」をリリースしています。
ピカチュウ、チョッパー、光彦…アニメ出演作品をご紹介します
どれもこれも可愛いビジュアルばかりが並ぶ声優さんですね!
それでも、子どもだけではなく、女性からの人気が高いのは、可愛いその中に、男らしさも感じられる役も多いからではないでしょうか。
それでは、主な作品を紹介していきましょう!
アニメ
『ポケットモンスター』ピカチュウ
1997年からスタートしたアニメ『ポケットモンスター』シリーズで、主人公サトシのポケモン。
発する台詞は「ピカ」と「ピカチュウ」。
大谷が努めるピカチュウの声は、海外でも吹き替えはなく、世界共通で使用されています。
『ワンピース』トニー・トニー・チョッパー
チョッパー以外にも、サンジの少年時代も担当。
チョッパーは、麦わらの一味の船医で、異名は「わたあめ大好きチョッパー」、一人称はあの可愛いビジュアルで「おれ」。
『金色のガッシュベル!!』ガッシュ・ベル(初代)
魔物サイドの主人公で、人間としては6歳。
「ウヌ」「~なのだ」など、貴族のような言葉遣いのキャラクター。
『名探偵コナン』円谷光彦
真面目で賢く、協調性があり、紳士的なので、女の子にも優しいキャラクター。
男性としては完璧ですね!!
『姫ちゃんのリボン』野々原姫子・エリカ
1990年から1994年まで『りぼん』(集英社)で連載され、1992年にテレビアニメ化。
姫ちゃんこと姫子というお転婆な中学1年生の主人公と、「魔法のリボン」を与える、姫子とそっくりな魔法の国の王女・エリカの二役を担当しています。
出典:あにてれ
『おジャ魔女どれみシリーズ』ハナちゃん
大谷は以前から「赤ちゃん役を演じたい」と希望しており、念願叶って『おジャ魔女どれみシリーズ』の新キャラクター・魔女の赤ちゃん「ハナちゃん」役に抜擢されました。
本物の赤ちゃんがいると勘違いされるほど、赤ちゃんを研究して臨んだようです!
『NARUTO -ナルト-』猿飛木ノ葉丸
三代目火影の孫で、口癖は「~コレ」。
https://www.tv-tokyo.co.jp/anime/naruto2002/persons_f.html
ゲーム
『ペルソナ5シリーズ』モルガナ
「ペルソナシリーズ」のナンバリング第5作目で、略称は「P5」。
主人公と竜司が異世界のパレスで偶然助けだした謎の黒猫で、口癖は「猫って言うな!」
サンリオキャラクター
『シナモロール』シフォン
いつも元気いっぱい。細かいことは気にしない。ムードメーカー
『シナモロール』みるく
シナモンのように、いつか空を飛びたいと思ってる
『チャーミーキティ』チャーミーキティ
ペルシャネコの女のコ。キティのパパが、誕生日プレゼントにくれたペットです。
『バッドばつ丸』バッドつん子
まとめ
チョッパー、ピカチュウ、ガッシュ・ベルなど、愛くるしさ×強さを感じる作品などご紹介してきました。
現在55歳(2021年1月現在)にはとても見えない大谷。
これからも広い世代に愛されるキャラクターを元気いっぱい演じて欲しいですね!