子どものお金の管理って、悩むところですよね。
ある方は、父親の給料から家賃・光熱費まで、全部さらけ出して一緒に考えていくのがいいと言っていました。
聞いたことはありますが、それはやっぱりお金のプロだったり、余程しっかりしてる方なら…と思うのは、私だけではないと思います。
もしも経済的に厳しい場合、子どもに心配をかけたくないと、プライドも邪魔をするでしょう。
そして、もらったものを全部子どもに渡すのも、小さいうちは難しそうだし。
なので、うちなりにいろんな情報を取り入れながら、子どもとお金の関係を築いてきたので、ご紹介したいと思います。
お小遣い制の廃止
うちの子どもたちには、毎月の決まったお小遣いはありません。
「働かざる者食うべからず」
あくまで「報酬」という形をとっています。
「おこづかい表」が埋まると、「報酬」がもらえるシステムです。
この報酬制にも賛否両論がありますね。
お手伝いはご褒美をもらうものではない、そう言われることもあります。
でもうちはお手伝いに対して報酬という形を取りました。
毎月ただ決まった額を支給しても、イレギュラーな時もあるし、何より私自身決まった額でやりくりが苦手ですw
足りないなら節約するよりも稼ごうと考えてしまいます。
具体的には、90マス埋まると1,000円の報酬が得られます。
1回のお手伝いにつき10円の計算で、100円はボーナスと言ったところでしょうか。
小学生に1,000円となれば、大金とまではいきませんが、嬉しい金額だと思います。
低学年ならなおさらで、「自由に使っていいんだよ」と言ったらとても喜んだのが印象的でした。
はじめは簡単なお手伝いから。
「玄関のくつを揃えてきてね」
「ゴミ捨てお願いね」
「自分の洗濯物をたたんでしまってね」
など。
積極的じゃないうちの子たちは、平均3ヶ月かかりました。
なので、はじめは結局月300円ほどのお小遣いにしかなりませんでした(笑)
でも、ちょっと大変なお手伝いになると「3つシール貼っていいよ」と単価が上がります。
高学年になるとお小遣いも必要になり、交渉もしてきました。
「雨降ってるからゴミ捨て3ついい?」
「今日はお風呂掃除するよ」
自分の労働対価の交渉は大事なことです。
そして、手伝うことに慣れてくると、報酬に対してこだわりも薄れていきました(笑)
だんだん、手伝うことに抵抗がなくなったようです。
でもこのカタチに落ち着くまでにはいろいろ試しました。
報酬制に落ち着くまで
最初はお小遣い制の導入も検討してやってみましたが、すぐに破綻しました。
例えば、小学1年生には月500円とすると、漫画や雑誌1冊でほぼなくなります。
そうすると、雑誌はママが買って、自分の好きなものだけお小遣いで買うことに。
私も子どもも、イレギュラーな出費があるとあっという間にルールが崩壊するので。
それは親になった今でも変わらないな…と思っています。
特に決まりのない時期は、単純に必要なだけその都度渡すパターン。
これは渡す時の親の気分も大きく影響します(笑)
それから、1回5円とか10円とか毎回お金を渡すパターン。
ただただめんどくさくて、小銭が邪魔でした。
用意しておくのも煩わしくてフェードアウト。
直接お金にするのは良くないと聞いた時は、ビー玉がこの瓶いっぱいになったらお金を渡すという方法も。
この制度もなんだか場所ばかりとって、不明瞭でフェードアウト。
また、お手伝いごとに金額を設定するのもなんだかんだ面倒でした。
とにかくシンプルなシステム作りが必要と考え、前述の仕様になりました。
ということで、表にしてシールを貼って、たまったら報酬がもらえる今の制度に落ち着いたわけです。
ちなみに、この大量のシールはコストコで解決。
シールがなくなる前に必要なくなってしまいました。
なぜなら、高学年になるとシールすら面倒になり、ピッと斜線を引くように…。
成長は切ないですね。
時給で働くこと
息子は、中学生になってお手伝いをしなくなりました。
コロナの影響で引きこもる日々に、だいぶイライラもしていました。
思春期・反抗期もあり、無理やりやらせることもしませんでしたが、その代わり彼にはお金がありません。
たまに祖母が簡単な手伝いを頼んで100円あげたりします。
ある時には力仕事だったからか、1,000円あげると言い出しました。
2020年度の最低賃金(時給)の全国平均が902円です。
最低賃金だと、1時間みっちり働いても1,000円はもらえないのです。
祖母は孫に甘い存在でいいとは思ってるので、私から1,000円稼ぐための時間・労力について話しました。
すると、さすがにその日は素直に手伝ってくれました。
まあ、それでも甘いですが。
学生の本分と報酬
中学生になると、何より、学生の仕事は「勉強」になりました。
今度はテストの点数で報酬が決定・順位でボーナスが支払われます。
80~85点:20円
86〜90点:50円
91〜95点:200円
96〜100点:500円
4・5位:2,000円
3位:3,000円
2位:4,000円
1位:5,000円
我が家はこのような設定です。
ある人が実際お母さんからこのように設定されて、成果をあげたと聞いていたので。
学校の中間・期末が対象で、実力テストは順位だけが対象に。
全部96点以上で、1位になると7,500円のお小遣い。
中学生にとって十分モチベーションになる金額かと思います。
上の子は、残念ながら満額7,500円を手にすることはなく高校へ行ってしまいました。
それでも「テストがあればお小遣いが入る」ところはキープしていました。
高校でも設定していますが、なかなか難しいようです。
親の苦手なところをカバーしてもらうお小遣い
私はお弁当を作るのが苦手(多分嫌い)です。
あっためたものを冷ますという無駄。矛盾。
そして自分で食べないものを作るというジレンマ。
なので、娘はお弁当を作ると1回100円という新たなカテゴリーを開拓しました。
中学生の頃は、基本給食でしたし、冷凍食品と卵焼きくらいでした。
でも、高校生になると週末や帰ってきてからおかずを自分で作って冷凍しておくように。
ほぼ手作りのおかずだけで毎日高校に通っています。
なので、1回150円に値上げしました(笑)
それも値上げのために娘は、ママ友に援護射撃までお願いしてました(笑)
20日毎日作って3000円。
高校生ならこんなものでしょうか。
ちなみに、徒歩で通える高校なので、交通費が浮いてるので実はだいぶ助かってます(笑)
臨時収入の保管と使い道
お小遣い以外でも、お年玉・お盆玉などの臨時収入は、基本お札は親へ渡すというルール。
それも、銀行に入れてしまうのは淋しい。
なので、アナログにお小遣い帳を使って、現金で私が預かるようにしています。
いろんな方が子どもたちのために用意してくれたものなので、ポチ袋も全部一緒にとってあります。
上の子はもう高校生なので、どれだけ溜まっていて、どうやって使っていくか、どこまでは手を付けないかなど、そろそろ本人管理にする予定です。
というのも、小学生のうちはそんなに大きな金額のものを自分で買う機会は少ないので、なるべく中高生でお金が使えるようにしようと思ったためです。
それでも、ライブのチケット代は自分で払う約束でした。
親が出して連れていくのではなく、あくまで自分でお金を払ってでも観たいかどうか。
娘は「嵐」が大好きだったので、ファンクラブ代もずっとこの「お年玉貯金」から払っていました。
中学生になると他にも推しが増え、ライブ、グッズなどお年玉貯金が大活躍でした。
高校に入学すると、娘は店頭での脱毛コースと家庭用脱毛器のセットを65,000円で購入。
私は「たかーい!」って思いますが、本人は気にしているようだし、お弁当作りの収入と照らし合わせて、自分のコンプレックスが消えるなら妥当な投資だったのでしょう。
大学生になればバイトもするようになるだろうし、もうお小遣い帳は必要なくなるかもしれないですが、入学祝いの袋とかをみて、周りの人への感謝も忘れずにいてもらいたいものです。
まとめ
お小遣いとお年玉の使い道についてご紹介してきました。
親の管理が必要なのは、中学生くらいまでであっという間なんですよね。
もちろん、これが正しいとも、ぜひにともオススメできるかわかりませんが、現時点で高校生の娘は「ほんとよかった!」と言ってくれています。
小さい頃のお年玉をほぼ本人に渡さず保管していて、助かったようです(笑)
自分でお金を稼ぐこと、使うこと、貯金を使うこと、使ったら増やさなくてはいけないこと。
一人で暮らすようになるまでは、本当の「お金の現実」はつかめないかもしれません。
それまで、親は子どもが自分の力で生きていけるよう、サポートしていくことしかできないですね。